会社四季報の達人が教える10倍株・100倍株の探し方を一読した
10倍になる株を探したいので読んでみました!!とても読みやすい本でさくっと読むことができました。
著者は20年以上四季報を読破してきた経歴を持つ方で、全てのページを余すことなく読んでいるそうです。
このは2年前に出版されたものなのですが、本の中で10倍になりそうな株をあげていたので現在どうなっているのか数字で確認してみたりしました。
10倍株を探すときにヒントとなる4つのポイント
①成長性が高い=増収率が高い
②売上高営業利益率 10%以上
③オーナー企業であること
④上場5年以内
書籍の中に2年前上記4つの基準を含む株が列挙されていたので現在の株価と比較してみました。
8名柄中上がっていたのは3名柄他はだいぶ酷いです。
コード | 2018/4/3株価 | 2020/6/18株価 |
6191 | 2196 | 1186 |
3989 | 2625 | 481 |
6556 | 325 | 1409 |
3415 | 1442 | 364 |
6200 | 5180 | 2826 |
3998 | 7000 | 14580 |
6184 | 3745 | 1235 |
3694 | 2461 | 3345 |
結局数字が全てなので、この本の中で述べられていることは間違っているわけですが、10バガーを達成する株を見極める着眼点としては面白いなと思いました。
「PERが低い株=よい株」は本当か
以下の式でも止められるPERですが、SNSやYoutubeなどを観察しているとPERが15以下だと割安とされいる傾向にあります。
株価 ➗ 1株当たりの利益 = PER
本書ではこの考えを100%否定しています。PERが高いということは、投資家達の期待が高いことを示しています。
PERが低い割安株は値段こそ低いかもしれませんが、市場で期待がされていない銘柄なので万年割安株である可能性高いということです。
私もこの考えに賛成です。株式市場は投資家の感情で動くものだと思っているので高PERの株を狙って買っています。最近HENNGEを購入したのですが、PERは500倍を超えていました。
増資や株式分割を行っている
増資は新たな株を発行して資金調達を行う方法で、株式分割は現在発行されている株を分割して数を増やすことです。
本書ではこれらを行っている会社の株はテンバガーになりやすいと述べられています。成長しているからこそ株を増やして今まで買えなかった投資家達の資金を流入させるのが良いという考えです。
全てを否定するわけではありませんが、株式分割のしすぎは個人的に推奨できません。発行株数を増やすということが資金の流入につながることは間違いないのですが、当然ながら株の希少価値が下がってしまします。
値嵩株を分割するのは良いと思うのですが、1株千円以下の値段の低い株をさらに分割するのはあまり良い判断だとは思えいというのが私個人の感想です。